魔法つかいになって憧れのアイドルと××

――パタン。


控室の扉が閉まり、周りに人がいないのを確認したあたしは、すぐにハヤトの控室に入った。



「ハヤト、大丈夫!?」


あたしが声をかけると、ハヤトが顔をしかめる。



「ローズ…?人の控室に勝手に入ってくんな」


ハッ!!!


しまった!あたし、今はローズなんだった!!!



「具合悪そうだよ~?大丈夫かなって思って。ローズ、心配しちゃった!テヘッ!」


って言うけど、ハヤトはそのまま反対の方向に向いて、そのままうずくまる。







…ローズのままじゃダメだ。


あたし……


トロロが変身させてくれた、あたしにならなきゃ……。