「ねぇ、トロロ。ハヤトが来たら、どうしたらいい?また今朝みたいに、悪魔が口の中から出てきちゃうのかな……」



不安になりながら、子犬のトロロに話しかける。



トロロはクリクリの目をあたしに向けたまま、キョトンとしている。



「ねぇっ、トロロ~」


「ワン!」


…へっ?







「ワンワンワンワンワン!!!!!!!!!!」



「…はいっ?トロロっ、どうしちゃったの!?」


抱きあげようとしたら、ガブッ!!と噛まれそうになった。


ちっ……


違う。



多分これ、


トロロじゃないっ!!!!