ひゃあー…


あたし、昨日からめちゃくちゃ贅沢な時間を過ごしてる。


これでもうハヤトと会うことはないだろうけど…


思い残すことは、ないよ。


ありがとう…ハヤト。






ケータイを手に取り、チッと舌うちするハヤト。


「またかよ……」


どうしたんだろ。


さっきまではあんなに嬉しそうな笑顔だったのに、顔が曇ってる……。


そしてハヤトは、ケータイを耳にあてた。


「……昨日連絡もらった通り、今日の午後20時に、シンフォニーホテルのロビーで待ってればいいんですよね?」


ハヤトは、なんだか投げやりに喋ってる。