まだ付き合い始めたころは、ただ“好き”っていう感情だけしか知らなかった。



だけど、一緒に過ごす時間の中で、それだけでは乗り越えられない壁を知った。



いろんな事があって、いろんな人に出会って、たくさん助けられて。



そして大切なものを知った。



優しく見守ってくれるお兄ちゃんたちも。



少し寂しそうに、だけどとても温かい眼差しをアツに向けてくれた両親も。



私はいつも、こんな風に、守られて生きてきたんだ。



だから、たったひとりしかいないアツを、心から愛することができた。



ふたりじゃない。



みんなが居たから・・・今の私とアツになれたんだ。



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