そして、そんな雰囲気の儘時間は過ぎて…。 「そろそろ帰ろっか」 と坂元さんが口を開いた。 会計を終わらせ、店を出た。 店の前で、坂元さんが少し言い辛そうに体をもじもじさせる。 「あの…、藤原君…。送ってくれないかな…」 その申し出に、そうちゃんは困ったように黙り込む。 私もそうちゃんと帰りたいな…。 そこで、大紀が 「…俺花梨送っていくから、お前坂元送ってやれば」と言った。