時間は虚ろに過ぎていった。
もう夜も更けている頃だろう。
吹雪はまだ止まなかった。
「止まない吹雪はないよ」
そんなことを言ってみるけれど、何の役にも立たなかった。
私はごろんと横になる。
目を閉じてみても怖くて眠れなかった。
小屋がガタガタと不気味な音を立てて怖かった。
寝てしまったらネズミに耳をかじられそうで怖かった。
何より私を襲う不吉な予感が怖かった。
頭の中で消える、先生の笑顔。
捜しに行こうか。
そう思うけれど今、飛び出したら間違いなく遭難する。
今のように運良く山小屋が見つかるとも限らない。
我ながらこんな猛吹雪の中、よく屋敷を飛び出す気になったと思う。
「家族を思う気持ち、それは時に人の心を激しく掻き立てる…」
美綺さんの事件の後の先生の言葉が蘇る。
家族を思う気持ち、か。
そういえば先生のことになると、私はいつも無理なことばかりしていた。
17歳のクリスマスイブの時も、指輪を失くした時も、美綺さんの事件の時も、そして今も。
臆病なくせに、バカみたいに自分から危険なことをしては先生に迷惑をかけた。
いっぱい困らせた。
そしてこれからもまた、繰り返してしまうのだろうか。
もう夜も更けている頃だろう。
吹雪はまだ止まなかった。
「止まない吹雪はないよ」
そんなことを言ってみるけれど、何の役にも立たなかった。
私はごろんと横になる。
目を閉じてみても怖くて眠れなかった。
小屋がガタガタと不気味な音を立てて怖かった。
寝てしまったらネズミに耳をかじられそうで怖かった。
何より私を襲う不吉な予感が怖かった。
頭の中で消える、先生の笑顔。
捜しに行こうか。
そう思うけれど今、飛び出したら間違いなく遭難する。
今のように運良く山小屋が見つかるとも限らない。
我ながらこんな猛吹雪の中、よく屋敷を飛び出す気になったと思う。
「家族を思う気持ち、それは時に人の心を激しく掻き立てる…」
美綺さんの事件の後の先生の言葉が蘇る。
家族を思う気持ち、か。
そういえば先生のことになると、私はいつも無理なことばかりしていた。
17歳のクリスマスイブの時も、指輪を失くした時も、美綺さんの事件の時も、そして今も。
臆病なくせに、バカみたいに自分から危険なことをしては先生に迷惑をかけた。
いっぱい困らせた。
そしてこれからもまた、繰り返してしまうのだろうか。



