夢でいいから~25歳差の物語

俺達が家に着いた時、雨は本降りになっていた。


2人とも傘を持ってきていなかったので、俺達はびしょ濡れだった。


「これ、使えよ」


俺はタンスからタオルを出し、源氏に渡す。


「ありがとうございます」


「シャワーも浴びた方がいいかな。そんなに濡れていたら風邪引くだろ。服は貸してやるから行ってきな」


言いながら俺はTシャツとジーパンも渡す。


「すいません。でも、先生はどうするんですか?」


「俺は電気ストーブの前でうずくまっているから」


源氏がいなくなった後、俺は5ヶ月ぶりの電気ストーブを引っ張り出してスイッチを入れた。


それから源氏の服を洗ってストーブの近くで干す。


それも終わってなんとなくその場に座っていると、雨の音とシャワーの音が入り混じって聞こえる。


するとなぜか妙に胸の中が熱くなった。


それが何なのかわからないが、とにかく俺はその熱を振り払いたくなって体を適当に動かす。


それでも熱は消えてくれなくて、ただ心臓の鼓動と雨音が大きくなるだけだった。


「先生…」


蚊の鳴くような声に振り向くと、そこに俺の服を着た源氏がいた。


さすがに大きかったらしく、Tシャツは彼女の膝まであり、ジーパンもやたらにだぶついていた。


「ハーフパンツにすれば良かったな」


俺は苦笑した。


しかし、源氏は何も言わず、固い表情をしている。