「青山先生っ」
「あ、水橋さん」
息を切らして青山先生を追いかけ、叫ぶと彼はやはり爽やかな笑みを向けてくれた。
心が求めていた。
ずっと欲しがっていたこの微笑み。
「また会えましたね」
わたしはそう言った。
「ええ。今日はお子さんの面談ですか?」
「はい」
「そうでしたか。そういえばよく会いますね、私達」
「ええ」
「これも何かのさだめなのでしょうか」
「…さだめ?」
どうしよう。
そうです、これは運命なんです。
わたし、出逢った時からあなたが好きだったんです。
そう言いたい衝動に駆られる。
「…」
わたし達はお互いに何も言わない。
ただ見つめあっていた。
キーンコーンカーンコーン。
ざわっ。
さらさら。
チャイムと風とそれに揺れる木々の音しか聞こえない。
誰もいない。
2人きりの世界にいるような感覚だった。
「…さだめかもしれませんね」
やがて沈黙を破りたくなったわたしは言った。
しかし、このセリフは嘘ではない。
本当にさだめだったら。
それを考えるだけで胸が躍る。
「ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです」
青山先生は顔を真っ赤にしながら笑い、踵をかえそうとした。
その時だった。
「あ、水橋さん」
息を切らして青山先生を追いかけ、叫ぶと彼はやはり爽やかな笑みを向けてくれた。
心が求めていた。
ずっと欲しがっていたこの微笑み。
「また会えましたね」
わたしはそう言った。
「ええ。今日はお子さんの面談ですか?」
「はい」
「そうでしたか。そういえばよく会いますね、私達」
「ええ」
「これも何かのさだめなのでしょうか」
「…さだめ?」
どうしよう。
そうです、これは運命なんです。
わたし、出逢った時からあなたが好きだったんです。
そう言いたい衝動に駆られる。
「…」
わたし達はお互いに何も言わない。
ただ見つめあっていた。
キーンコーンカーンコーン。
ざわっ。
さらさら。
チャイムと風とそれに揺れる木々の音しか聞こえない。
誰もいない。
2人きりの世界にいるような感覚だった。
「…さだめかもしれませんね」
やがて沈黙を破りたくなったわたしは言った。
しかし、このセリフは嘘ではない。
本当にさだめだったら。
それを考えるだけで胸が躍る。
「ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです」
青山先生は顔を真っ赤にしながら笑い、踵をかえそうとした。
その時だった。



