一体このオルゴールの送り主は誰なんだ?
何のつもりだ?
まさか…。
頭の中に子供の頃の忌まわしい記憶がよみがえる。
「やめてよ、僕は何もしていない!」
「黙れ、お前の兄貴がやったことを考えてみろ!」
「そうだ、そうだ。この人間の姿をした悪魔め」
「う…」
当時を思い出すと今でも心臓の辺りが痛くなる。
もう40年近く経つというのに。
「ハハハハハ。哀れで、そして無様だな。なぁ、弟さん?」
「やめろ、やめろ、貴様ら!」
「青山さん!?」
叫んだ瞬間、医師が走ってくる。
「青山さん、落ち着いて下さい!」
しかし頭が忌まわしい当時に戻っていた俺は、近くにあったガラスの花瓶にオルゴールを投げつけていた。
花瓶はガシャーン!と音を立てて割れた。
小樽で買った思い出の品だというのに。
我に返ると慌ててオルゴールだけを拾った。
医師は白衣を翻して走って出ていく。
1人になると、また黒い記憶が頭に流れ込み、今度はイスを蹴飛ばす。
その時だった。
「どうして…」
聞き覚えのある声がした。
「先生!」
声の主、流星さんは泣きそうな顔で俺を見ていた。
「流星さん…」
どうしたらいいかもわからず、情けない声が出るだけだった。
何のつもりだ?
まさか…。
頭の中に子供の頃の忌まわしい記憶がよみがえる。
「やめてよ、僕は何もしていない!」
「黙れ、お前の兄貴がやったことを考えてみろ!」
「そうだ、そうだ。この人間の姿をした悪魔め」
「う…」
当時を思い出すと今でも心臓の辺りが痛くなる。
もう40年近く経つというのに。
「ハハハハハ。哀れで、そして無様だな。なぁ、弟さん?」
「やめろ、やめろ、貴様ら!」
「青山さん!?」
叫んだ瞬間、医師が走ってくる。
「青山さん、落ち着いて下さい!」
しかし頭が忌まわしい当時に戻っていた俺は、近くにあったガラスの花瓶にオルゴールを投げつけていた。
花瓶はガシャーン!と音を立てて割れた。
小樽で買った思い出の品だというのに。
我に返ると慌ててオルゴールだけを拾った。
医師は白衣を翻して走って出ていく。
1人になると、また黒い記憶が頭に流れ込み、今度はイスを蹴飛ばす。
その時だった。
「どうして…」
聞き覚えのある声がした。
「先生!」
声の主、流星さんは泣きそうな顔で俺を見ていた。
「流星さん…」
どうしたらいいかもわからず、情けない声が出るだけだった。



