「今日2人で来てたの?」 不意に涼は私に話しかける。 「う、ううん。部活の友達と」 「いいの?俺らと見てて…。」 じっと私の目を見る。 ドキドキしすぎて胸が苦しい。 「うん!!」 ――涼と見たかったから この言葉は飲み込んだ。 涼はそっか、って笑った。その笑顔を見れただけで、なぜか泣きそう。 幸せすぎて、涙が出てくる。ただ一緒にいられるだけで、私はこんなに幸せなの。