しばらく、呆然としていた。



ポンっと私の肩をたたいたのは、

香織だった。



「リュウが帰ってきたら……お礼言えば?」


香織……


「それくらい、ちゃんと前向いて聴いてくれると思うよ?」


そっか……


そうだよね…。


きっと正面から受け止めてくれるよね?




「うん、そうする!ありがと、香織。」



そして、私はリュウの帰りを待つことにした。