恋が生まれる瞬間

「あー、今年後夜祭、キャンプファイヤーやるんだってね」




鳴瀬君は、校庭で準備をしている子達を指差しながら私へと視線を向けた。



ちょうど逆光になって、鳴瀬君の表情がよく見えない。





「戸田、出んの?」


「あ…私、キャンプファイヤーまでは居られないかも」


「そっか」


鳴瀬君はそう言ってクルッと外に向き直った。



「………」





今は、沈黙が苦しい。