掴めない?
郁也が?
「…確かに掴めないですね」
「なに?あいつからお前に告白してきたわけ」
「…告白っていうか…付き合ってって言われまして、ですね…」
しどろもどろに言葉を並べる。ていうか、あれ?日本語がおかしくなってた気がする。
「言われましてですね」ってなに。今更だけど言葉おかしい。
そんな自分の言葉を脳裏で振り返っていた私に、担任が言う。
「藤崎にも同じこと聞いたんだよ」
「――――え」
ぴたりと動きが止まる。
聞いたって、…郁也になんで私と付き合ってるのか聞いたってこと?
「え、嘘ですよね」
「お前つくづく俺のこと信用してないね。嘘じゃねえよ」
「痛!」
がつん!どこから持ってきたのか出席簿の角で頭を強く叩かれる。
痛!なにすんのこの人!頭を摩りながら下から睨み上げる。
そうすればすぐに「睨むな馬鹿野郎」また叩かれた。
「なんで叩くの!?痛いんですけど!」
「お前の頭叩き心地よさそうだから」
「私どんな頭してんですか?」

