「…なあ、お前は藤崎のなんなんだよ」

「…彼女?」

「疑問符をつけるな。彼女なんだったら彼女らしくしろよ」

「…」

「なんだよその面は」

「すみませんねブスで」

「お前本当ネガティブだな」




ネガティブじゃなくてポジティブに生きたい。だけど今のはあなたが悪いよね。確実にあなたに原因あるよね。

溜息をつきたいのはこっちの方だ。郁也のこと、なんにも知らなくて嫌になる。




「…彼女って言ったって…、郁也と私ってカレカノらしく見えますか?」

「見えると思う?」

「私帰ります」




がたん、椅子から立ち上がる。よし帰る。私もう帰る。

瞬間、「待て待て待て」担任にストップをかけられる。眉を寄せた。




「おいおいおい、冗談。これ冗談だろ」

「そりゃ私と郁也じゃ月とスッポンですよね。わかりますけどね。帰ります」

「待てっつの!お前は本気で受け止めすぎだろ。ジョークだわ、ジョーク!」

「真顔でジョーク言う人なんているんですかね」

「ここにいる」

「……」




自分のことを指差す担任を睨みつける。そりゃあんたくらいしかいないだろうよ。あんたくらいしか。

今度こそ溜息をついた。ああもう、なんなの。