すべて吹っ切れたわけじゃない。まだ思い出すと泣きそうになるし、胸はずきずきと痛む。
だけど、手を伸ばすことは出来た。
届くかはわからないけど…、追い掛けたいと、素直に思った。
「…お父さん」
お母さんは、なんで毎日をあんなに楽しそうに過ごしていたのかな。
今はまだ曖昧なことしかわからないし、きっと答え合わせなんて、この先一生出来ない。
だって答えを知ってるのはお母さんだけなのだから。私には曖昧に見える答えしかわからない。それしかわからないんだ。
「私、もう大丈夫だよ」
だけど曖昧なりに見えた答えは、ハズレではないと思った。

