「別に、楽しかったけど…なんで?」
なんでそんなこと、いきなり。いや、聞かれるのが嫌なわけではないけれど。
なんとなく、珍しい気がした。
「なに?いきなり。珍しいね」
「おいおい、その言い草は無いだろ。俺だって一人娘のアルバイトくらい気になるわ」
「アルバイトじゃないけどね。手伝いだけどね」
ばっさり。自分でも驚く程、やけに冷静に返していた。
私の言葉に苦笑を零すお父さん。ますますわからない。
「…アルバイトっていうか、…なんでいきなり」
「いや。深い意味はないけどな。…嫌だったら断っても良かったのに。由奈の奴、佳奈に無理させる気満々だったぞ絶対」
「お父さんそれはない」

