そうは言っても、こんなに呑気に考えているのは本当に一部の人間だけかもしれない。


クラスの大半は、もう自分の進路を曖昧に考えていたり、はっきりと決めていたりしている。

私は、何一つ、自分の先が見えない。ただ高校に行けばいいと思ってた。




――――でもそれじゃ、駄目なんだ。




今更だけど、不安になってしまう。もう周りの人達は決めてあることが、何故自分はこんなにも決められない。

頭がついていかない。こんな自分が嫌だった。



すると、そこで足音が自分に近付いてくるのがわかった。




「ごめん、佳奈。園長先生と話しちゃってて」