楽しそうだなあ。私もこれくらいの年代のときはこんなに楽しそうにしていたんだろうか。



今となっては、写真の中でしか見れない、自分の幼い頃の世界。戻れない世界。

なんだか、そう思うと少し切ない。…過ぎた刹那の時間は、取り戻せないんだな。



そんなことを思っていた私は、多分顔を少しだけ歪めていたのかもしれない。

そんな私に、女の子が一言。




「お姉さん?…だいじょうぶ?お腹いたいの?」

「…え?」




思わず落としていた視線をあげる。私の手を引いたままの女の子。

さっきまで楽しそうだった表情は、今はなんだか悲しそうな色に染まっていた。