「仕事柄、しょうがないのよ」 「…まあ、確かに人との関わりは多そうだけど」 これで大丈夫かな。 お母さんの指先から手を離す。 「でもさ。幼稚園の先生って、結構、体力勝負なんでしょ?」 「そうかもね」 お母さんは、ここから少し離れたところにある幼稚園で仕事をしている。 幼い頃から子供が好きだったらしいお母さんは、今の仕事に生き甲斐を感じてる、らしいけど。 「おかしなことはしないでね」 度々、こういう【困った行動】をするから、娘の私が大変なことも理解しておいて欲しい。