「今日は何のお手伝い?洗濯物?」
「洗濯物は昨日やってもらったから、…じゃあ今日は夕飯の準備、手伝ってもらいたいな」
「わかった」
こくり、頷いた。
お母さんがまた、ふわりと笑った。
お母さん、笑うと笑窪が出来るんだ。
あ、そういえば。怜香がこの前、笑窪が出来る人って可愛いって言ってたなあ。
「お母さん、笑うとここに笑窪出来るんだね」
「笑窪?」
「うん」
私は自分の唇の左下を指差して言った。お母さんに頷く。
「笑窪かあ。よく気付いたね、佳奈」
「だってお母さん、近くで笑うから」
「そっか」
くすくす。
お母さんに合わせて私も笑った。

