「ふっ…葵。俺らはライバルなんだからよ?」 「…は、はぁ。けど、ぜってー…紗菜は渡しません」 「俺も渡さないから。…じゃあね、マイハニー」そう言って私の手にキスをして去って行った颯先輩。 マイハニー!?…えぇえ!? 「なに、キスされてんだよ」 「え?」 「なんでもねぇよ、戻んぞ。こら」 「う、うん?」 なんか二人とも可笑しい。 でも…二人が私を好きなんてありえないもんね!! 「マジで調子狂う」 前に歩いてた葵がそうはいてるとは知らなかった。