嬉しいよ。 「ね、葵。聞いてもいい?」 「なにをだよ?」 「颯先輩のこと」 そう言うと、葵の顔が凄く曇り、困った顔をした。 「あの先輩は…俺のせいで、ANGELを辞めた」 「うん、知ってるよ?…今はDARKでボーカルやってるんでしょ?」 そういうと、葵は「あぁ」と、そっけない返事をして…私をじっと見つめた。 「な…なに!?」