そんな…愛してる人がいるのに、私は何デートなんかに誘ってるんだろう。 「あのさっ!デート中止になったから!…それを知らせに来たんだ!」 「は?……あ、っそ」 あっそ。で終わるんだ。 もうよく分からないよ。 「それだけ!…じゃあね!」 私は泣きそうになっていた。 でも、それを堪えて早く教室を出た。 「おい?…紗菜!?」 葵の声が聞こえたけど…そんな声に振り向いたら涙が出ちゃうよ。 私は勢いよく廊下を走り、階段を上って…屋上に来た。 「うわぁーんっ…うぅ」