しばらくは、そこに私は茫然と座っていたと思う。 「なぁ、紗菜」そう、呼ぶ声がなければ。 「な…なっ?」 「呂律もまわんねぇの?」 なんなのぉ!? 葵のせいですよ…。 「なんでっ…キス!?」 「あぁ」 は!?あぁ?あぁあああ!? なんでそれだけ?