「え?紗菜ちゃん?」 「いいんですよ!…って、先輩は葵のなんなんですか?」 私は話をそらさせた。 葵は「くだらねぇ」と言って、教室に戻って行ってしまった。 はぁ、私なにやってるんだろう。 「…俺はANGELのギター、殿田玲(とのだれい)。よろしくな!」 「え?…先輩も、ANGEL?」 「あぁ、そうだよ」 この学校にANGELの人、いっぱいいるな。 なんか、びっくりって言うか。 「で、紗菜ちゃんは…まだ葵が好きなんでしょ?」 「は、はい。好きです」