「んな、顔すんじゃねぇ…。いつか…お前を迎えに行くから」


″迎えに行く″…その言葉が深く胸に焼き付けられた。


信じていいんだよね?


…大丈夫。大丈夫。


「帰ろう」


「うんっ!」


私と葵は手をつないで帰った。


でも、それがこんなことになるなんて…。



次の日。


「紗菜っ!起きろ!」


「えー?やだぁ!」


「いいから起きろ!」


私は葵に無理やり起こされた。


まだ、眠いのに…って、なんでそんなに慌ててるの?