「駄目だよ」 「良ーいーなー」 ずるずると結菜が私の机にへばり付いた。結菜髪長いから貞子みたいで怖いんだけど。 「付き合ってどれくらいだっけ?」 「二週間」 「二週間かあ」 そこで、結菜が顔を上げた。って、ちょ、うわあ…、前髪前髪。 腕を伸ばして指先で結菜のだらりと顔を覆っている前髪を直した。