空回りな僕等【完】




「っ、ちょ、…隼人」

「……」

「離してよ、」

「……」

「え、あ、ねえ、」




そのまま何も言わず、私の腕を引いたまま、隼人は歩きだしてしまった。




「……っ」




俯く。ねえどうしよう。泣きそうに、なる。




「隼、人」




教室を出て、廊下を突き進む隼人は、なにも言わない。