…曖昧に濁した関係。 別れてはいないし、友梨に彼氏なんて俺以外にいない。…あの柴崎という男子も、彼氏なわけじゃない筈。 「あの、…よろしく、お願いします」 「畏まらなくて良い。 ―――――よろしく」 ただ今は、逃げることだけが自分に出来ることだった。