空回りな僕等【完】




―――――――…



「……、なんで」




握り締めた指先は、軽く痙攣を起こしていた。

痺れを指先に感じながら小さく吐き出した、自分の声。




「……、」




何一つ伝わっていなかった。その現実が、自分の理想論を馬鹿にしたように煽った。