脳内で、さっき言われた言葉がループする。そんなことをしていれば、結菜が教室に戻ってきた。
「ごめん友梨、遅くなった!」
「……結菜」
「あれ。え?もう課題終わったの?早くない?明日あたしに見せて!」
「…結菜」
「…え、なに?友梨どうしたの?」
「…マネージャー、やるらしい」
「はい?」
それからすぐに受け取った肩書は、彼と別れたのと同時に捨てた。
一ヶ月なんて言ったくせに、結局だらだらと続けさせられて、良い迷惑だった。
こんな肩書、邪魔なことくらいわかってたよ。
ただ、皆から憧れる彼に指名されて、すこし足元が浮ついていた。それだけ。