空回りな僕等【完】




「それ、前のページと同じ公式に当て嵌めれば良いんだよ。途中の計算の桁が違う」

「あ、……え、あ、出来た」

「次も同じ。計算ミスになってる」




―――――…



「まじで部活行かなくて良いんですか?」

「良かったな課題終わって」

「私は良かったけど、…あの、部活の顧問に怒られるんじゃないですかね…」

「俺、ここに来るのが仕事だったから」

「…仕事?」




結構な時間を費やさせてしまった。しどろもどろになって言ったのは私。

それなのに、鈴村さんは私に言った。