空回りな僕等【完】




私の質問に答える気はないらしい。

結局、この人が何をしに来たのかがわからない。

すると、なにを思ってか彼はこちらに歩み寄ってきた。




「え、…はい?」

「それ提出日、明日」

「は?ええ!?三日後じゃないの!?」

「話聞いてなかったろ」

「ええええ…、」




終わってないんだけど!ていうか終わらせられる気配すら感じないんだけど!

すると、鈴村君は、口をついた。




「それ、公式に当て嵌めれられてない。間違ってる」

「え、この問題ですか」

「その次も合ってないけど」

「ええ」




声を漏らす。ぱらぱらと教科書をめくる。

彼が「代入出来てない」指差して言った。



―――ていうか、




「あの、部活ないんですか」




疑問を投げかけた。
その質問に対して、「あるよ」簡単な返事が私に返ってきた。