「あたし委員会あるんだよね」

「結菜って委員会入ってたっけ?」

「入ってる入ってる。美化委員」




帰る用意をしていた私に申し訳なさそうに苦笑した結菜。




「ここで待ってるよ」

「ごめん、助かる」

「大丈夫。課題残ってるし、やりながら待ってるよ」

「お願い。じゃあ行ってくる」




そのまま、再度私に笑いかけると、結菜はぱたぱたと走っていった。

持っていた鞄を、再び、自身の机の横に引っ掛ける。がさがさと課題を取り出して、机上に広げてみる。