「お前の脳内が理解出来ない。数式、理解出来てんの」

「どうしよう隼人、私追試受ける自信がない…!赤点取った!初めてじゃないけど…!」

「日本史も追試受けてただろ」

「また赤点だったけど先生になにも言われませんでした」

「見放されたな」

「…」





がたん、音をたてて、隼人が椅子に腰掛ける。

え、なんで?
疑問を感じながらもとりあえず自分も座る。





「…追試受けるなら勉強しなきゃ意味ないだろ。教えるから、数学の教科書だして」

「え、え?まじすか?まじすか?」

「自分の彼女が赤点取るのは正直困る」

「だよねー。…全力で頑張ります」

「…そこの数式すでに間違ってる」

「ええ!」