お姫様のオオカミ

あっという間に家に着いた。

「そっそれじゃあ…」

『また明日』その言葉が出ない。
また明日って、今日学校で会ってることが前提な言葉だし…
それに、退学願出してるみたいだし…

「『また明日』だろ?」

「はっはい…あのっ」

「大丈夫。明日朝一で全部撤回してくるから」

私の思いを悟ったかのような答えだった。
驚きを隠せずにいた。

「退部届と退学願だろ?」

「はっはい…」

「もう詩音の前から居なくなる必要がなくなったからな。全部撤回する」

「玲央…」

「でも、詩音マネージャー辞めちゃったしな」

「あ…」

「まぁいいよ。あんまり近くに置いておくと周りに何されるかわかんねぇし」

「え?」

「キャプテンとか」

「えっ?」

「俺のせいでそうなったし、仕方ないけどさ…」

私に近づいてきて、そのままキスをした。
突然の事に心臓が破裂してしまいそうなくらいドキドキした。