お姫様のオオカミ

玲央が離れた。
そして私に手を差し出した。

「お姫様、手を繋いでもよろしいでしょうか?」

「えっ…」

突然の玲央に言葉を失う。
『お姫様』だなんて…

「姫?」

「えっあ…はい」

私は小さく頷きながら玲央の手に触れた。
そのまま手を繋いだ。

「玲央…」

「詩音が俺にドキドキさせるから。俺も詩音にドキドキさせたい」

「ドキドキ…」

そんなことされなくても私、ドキドキしてるよ。
玲央の顔を見るだけでドキドキが収まらなくなるんだから…

恥ずかしすぎて言えないけど。