お姫様のオオカミ

恥ずかしくて思わず引っ込めてしまった。
心臓、うるさいよ…

「詩音?」

「えっあ…大丈夫…です」

「暗いから、ほらっ」

玲央が手を差し出す。
もじもじしていたら、玲央に腕を掴まれた。

「俺だって緊張してんだよ」

「え…?」

「あーもう!!そんな風に見つめるなよ!余計に緊張するだろうがっ」

「すっすみません…」

慌てて目をそらす。

「行くぞ」

「はっはい…」

玲央に連れられて河原から出た。
腕にまで波打つ鼓動。
本当に玲央に伝わってるんじゃないか…?
そう思えば思うほどドキドキは加速する。