お姫様のオオカミ

楽しそうに泳ぐ玲央。
ここにいる時が1番素でいるような気がする。
今日1日玲央のそばにいてそう感じた。
きっと玲央は自由な環境にいる方がいいんだ。

私は間違ったことをしてしまったのかもしれない…

「何考えこんでるの?」

「……えっ!?」

目の前に玲央がいた。
いつの間に!?

「もしかして、俺のことだったりして」

図星だ。
玲央の事考えてた。
勘の鋭い人だ。

「冗談だけど」

冗談か…
なぜかホッとした。

「まぁ何のこと考えててもいいけどさ…」

目線を私に合わせ、顔に両手を添える。

「どうせなら俺のことだけ考えてよ」

まっすぐな瞳で私を見る。きれいな褐色の瞳。
今にも吸い込まれてしまいそう…

「…そっそうですねっ。他の考え事はいつでもできますもんねっ」

すぐさま目をそらした。
このままだとどうにかなってしまいそうだったから。

「ハハッ。やっぱり詩音は面白いやつだな」

玲央はそういうと立ち上がってYシャツを着始めた。
私はただただそれを眺めていた。