お姫様のオオカミ

「あっ、起こしちゃった?」

先輩だった。
私はびっくりして起き上がる。

「そんなに驚かなくても…。随分寝てたみたいだな」

私、そんなに寝てた!?
慌てて腕時計を見る。
只今の時刻、4時を過ぎていた。
4時間以上寝てたみたい。

「すっすみません」

「いや、ゆっくり寝れたみたいだし良かったよ。歩けそう?」

「たっ多分…」

まだちょっとだけズキズキするけど、大丈夫。
先輩に支えられながら立った。

「歩けそうだな」

「はい」

先輩がカーテンを開けてくれた。

「春瀬さん、もういいのかい?」

「はい。大丈夫です。ご迷惑をおかけしました」

「保健室って体調不良の人がくる所だから、迷惑じゃない」

「はっはい」

「今日は家でも安静にしてるように」

「はい」

「じゃあ行こうか」

「はっはい」

「失礼しました」「しっ失礼しました」

先輩と一緒に保健室を出た。