---ちやside---
あれから何分たっただろうか。
結局なにもできないまま、時間だけが経っていた。
「はぁ……。」
ぶるぶるぶる.....
突如ポケットに入れていた携帯が震えた。
今、部屋におじさんはいない。
チャンス……!
携帯を持っていたことを忘れていた自分を少し叱咤しながら、電話に出ようと試みた。
腕は縛られているので、体をくねらせ携帯を床に落とし画面を見る。
表示されたのは
“トシ”……!?
ナイスタイミング!
…とにかく出ないと。
だけど、後ろで腕を縛られながらの画面のスライドは思った以上に困難で…。
あ、切れちゃった……。
もたもたしているうちに着信中の画面は消えてしまった。
ぶるぶる.....

