賢いわけではない私。 つらい受験勉強に耐えやっと今日、入学式を迎える。 だけど…まるで世界が違う。 今日から暮らすことになる寮も、どこかヨーロッパのお屋敷ではないかと疑わせるほど立派。 私はその迫力にのまれそうになりながらも意を決して大きな門をくぐり、そしてまた大きな扉を開けた。 「アナタが相楽さん?私は寮母の七瀬。」 扉を開けたと同時に優しい鐘の音がなり、パタパタとスリッパの音を立てながら優しそうなおばさんが出てきた。 『は、はじめまして!相楽ちやです!』