一刻も早くここを辞めた方が… 苦労して特待生になったけど、もうダメだ… 家族が路頭に迷ってしまう。 そうま「特待生って、学費免除じゃない?」 「え?」 今にも吐き出しそうなくらい青ざめた私に救いの手が。 ケイ「あー、そうだっけ?トシ、次期理事長なんだからそれくらい知っときなよ。」 トシ「あー、忘れてた。」 「よ……よ……よ…」 トシ「ん?」 「よかったぁぁぁぁ!!」 私の安堵の叫びが寮に響き渡った。