担当医の先生から、余命1年の申告を受けて、約1カ月が過ぎようとしていた。 今は6月。 じめじめした梅雨の時期。 私は彼に会いに行くため、長い廊下を歩いていた。 急ぎたかったけど、走ったら看護士さんに怒られるから。 ・・・・。 自販機・・・。 どうしよう。 何か、飲み物でも買って行ってあげたほうがいいかな? のど、かわいてないかな? 迷った挙句、買うことにした。 彼は・・・ポカリが好き♪ 私は―――・・・同じの。