結婚できるの?

訊ねる智和の顔は真剣だった。


「いいえ。帰れ、って言われるまで帰りませんから」


千香の返事は、やっぱり明るかった。

硬かった智和の表情がほっと和らぐ。

その表情を見た千香は、自然に訊ねていた。


「智和さんは私のこと、どう思ってますか?」


直球の問いかけに戸惑いつつ、智和は答える。


「……素敵な人だな、って思ってる」


ワインで赤らんでいた千香の頬が、ますます赤くなっていた。