結婚できるの?

智和の言葉が千香の心を震わせる。


「ただ僕じゃダメだった、ってことが悲しい。無性に淋しいよ」


亜里沙を想う智和の気持ちがひしひしと伝わってきた。

一方、自分はどうだったのか……。

陽太との結婚を望んだのは事実だが、ここまでの深い愛情だっただろうか……。


「ごめんね。千香さんにとって嫌な話題だったら止めるから」

「そんなことないです。智和さんの気持ちを聞かせてもらって感謝してます」


智和は少しホッとした顔になり、ようやくパスタのフォークを手に取った。