杏莉を連れて実家へ向かう


俺達が付き合いだして長い月日が過ぎた


喧嘩もせずに仲良くやれている


俺は辻岡優斗。


美容師の専門学校を卒業し今は丈瑠さんが経営する美容室で働いている


そして今日は昼までで杏莉を迎えに行き校門で待っていると女子の人集りに捕まってしまった


多分、世間一般じゃ声を揃えて“可愛い”という子達ばかりが集まっているんだろうけど…


杏莉にしか興味のない俺は“可愛い”とは思わない


「優斗、これでいいかい?」


あっ、今は大志さんと一緒だった


大志さんは俺のことを呼び捨てで呼んでくれるようになっていた


杏莉の前じゃ恥ずかしくて呼べないらしい。


「あっ、ありがとうございます。」


大志さんにデザインを教わりながら俺はあるものを作っていた


今日はそれが完成したらしく見に来たのだ