「何って…」


「何をしているの?」






授業に顔を見せない俺を


とうとう教師陣も放っておかなかったのかと

溜め息を吐こうかとも思った




しかし顔を横に向けると

初めて見る顔がそこにあった





「キミは誰?」




暖かなひだまりがそこにいたから



何かに引き寄せられるように

気づけば名前を教えていた





「俺はチアキ」


「秋に生まれたのね」


「あぁ……」