木々が野原の周りを取り囲んで


円形の日光の輪ができていて




そこだけは

ほかの日常から切り離されていた





「ねぇ、キミは何をしているの?」




ある日どこからか声が聞こえた



何の音もしなかったその空間に

なぜだかその声だけはよく響いた