僕は上を向いたままだった



まだ星は滲んだままだ





君は相変わらず冷たい小さな手で


僕の手のひらを
ぎゅっと強く握りしめた





星がさっきよりもきらきらと瞬いて

音がさっきよりも綺麗に聞こえた








「君が好き」








それはどちらからともなく

綺麗な音になって響いた